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ある日の出来事

2010年08月10日 スタッフ

2010080304 こんにちは、看護師の中野です。
先日、所用があって小倉南区役所に行った時の出来事です。
用事を済ませて帰ろうとしたら区役所の入り口で泣きながらぐずっている女の子がいました。
どうやらお母さんに抱っこをしてもらいたいのだけれど、お母さんの腕は既に生後1カ月くらいの赤ちゃんが抱かれていて小さなお姉ちゃんを抱っこ出来るスペースは無さそうでした。
そのうち女の子は口にくわえていたおしゃぶりをポーンと投げて泣き続けました。
お母さんがおしゃぶりを拾って女の子に渡しますが、そんなことではもう収拾がつかないようです。














2020080303 困り果てたお母さんの顔と泣き続ける女の子を見ていて、切なくて切なくて思わず「私が赤ちゃんを抱っこするから、どうぞお姉ちゃんを抱っこしてあげてください」と声をかけようかと迷いました。
しかしつい2~3カ月前に、赤ちゃん専門店で赤ちゃんを抱かせて欲しいと声をかけた女性が赤ちゃんの足の骨を故意に骨折させてしまうという事件があったことを思い出し
「変な風に思われてもな・・・」と結局、声をかけることができませんでした。
その後、お母さんは左手に赤ちゃんを、右手にお姉ちゃんをひょいっと抱えスタスタとエレベーターの方へ行ってしまいました。
結論・・・母は強し!です。
お見事!と心の中でパチパチと拍手をしましたが、それと同時にどうして区役所の職員の方達はあの母子を見て、どうにか手を差し伸べてあげようと思わなかったのだろうと腹立たしい気持ちになりました。
制服を着用している職員であれば、見知らぬ私が声をかけるより、お母さんははるかに安心して、もしかしたらちっちゃな赤ちゃんを託すことが出来たかもしれないのに・・・と思いました。
結局、私も声をかけることが出来なかったので自分のことは棚にあげて批難するのはおかしいですよね・・・これからはもう少し勇気をだすようにします。

写真は本文とまったく無関係ですが、7月21日に長女の学校のファッションショーがあった時の写真です。
今回は長女の作品を次女がモデルになって着用して出場しました。
ファイナルで二人が手を繋いで仲良くウオーキングして来た時は、胸が熱くなりました。
二人とも大きくなり、昔のように喧嘩もしなくなりました。
区役所でみたちっちゃな兄弟とお母さんが19年前の私達母娘に重なりました。

          (看護師 主任 中野 里美)


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