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《我が家のちっちゃな図書館 vol.6》

2008年09月17日 スタッフ

9月になり、ずいぶんと過ごしやすくなりましたね。
あの聞こえてきただけで暑さを感じる油蝉の鳴き声もいつのまにか"ツクツクボーシ……"へと変わり、もうほとんど耳にすることもなくなりました。
我が家の三番目、元気いっぱい年長児の次男は、大の虫好きで、夏休みは近所の公園で毎日のようにセミ採りをしていたので、今では公園の横を通ったりすると、木の上の方を見上げて、「セミ、おらんくなったねぇ~‥‥」と、かなりさみしそうにボヤいています‥‥( i_i)\(^_^) そんな虫好きの息子が最近よく自分で開いて見ている絵本を今回は紹介したいと思います。
それは、1991年初版の『なく虫ずかん』という絵本です。 最初のページを開くと『木のあいだでないているむしはなんの虫?』の文のほかには、文章は見当たりません。
見開き2ページいっぱいに木のあいだで鳴いている虫たちの鳴き声が、イラスト化された文字によって、ところせましと奏でています。 カナカナカナカナ   ツクツクボーシ   ミーンミーンミーン   ジィーンジィーンジィーン まだまだたくさんの虫の鳴き声が飛び込んできます。どうやら蝉の鳴き声のようです。

 

夏の盛りに激しく鳴く油蝉は、その音色にあわせた文字があたかも泣き叫んでいるように描かれ、その色づかいも工夫されており、絵本作りの知恵に感心させられます。
次のページをひらくと、そこにはまさに樹木の枝が交差する『木のあいだ』。よくよく見ると、あちこちの枝に蝉が止まっています。それも前ページの文字で奏でた鳴き声の主というわけです。図鑑であるだけに蝉たちの生態が大変精密に描かれています。それぞれの蝉には、いっぴきいっぴきの蝉の名前がしめされ、その下にその蝉の鳴き声が小さく書かれています。
それぞれの蝉の鳴き声を視覚と聴覚を総動員して楽しみたくなります。

こうしてページをめくっていくと、   くらやみで、ないているのはなんの虫?   はやしのなかで、ないているのはなんの虫?   かわべのきしで、ないているのはなんの虫?   うみべで、ないているのはなんの虫?   いえのまわりで、ないているのはなんの虫?

それぞれ、4ページ構成でまとめられています。 絵本の後半では、絵本の中で描かれている虫たちの『さくいんとかいせつ』もありますので、『虫が鳴くのはどうして?』という子どもの疑問にも答えてくれます。

さすが『みるずかん・かんじるずかん』のシリーズの一冊だけに何度繰り返して見ても、楽しく自然を感じられ、工夫された視覚展開によって科学の心もくすぐられます。 息子はまだカタカナを読むのは苦手なのですが、秋の虫の鳴き声のページをたどたどしく指でさしながら読んでいます。 秋も深まり、その鳴き声を実際に耳にした時の喜ぶ顔が目に浮かんでくるようです‥‥(≧∀≦)      (看護師:藤山かおり)

 


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