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《我が家のちっちゃな図書館 vol.7》

2009年01月07日 スタッフ

2009年の新年を迎えてもう7日です。早いですね。明日からは学校も始まります。気持ちを切り替えて行きたいものです。

さて、今回は、こんな寒い季節にピッタリな絵本を紹介します。 福音館書店出版のウクライナ民話『てぶくろ』です。
この絵本は、ソビエトのウクライナ地方に伝わる民話に、ソビエトの絵本画家として有名なラチョフが絵をつけたものです。 私自身もこの絵本と出会ったのは確か小学生の時。私の記憶が正しければ、確か、国語の教科書で勉強したような……、忘れられないとても印象的な作品の1つです。

 

 

 

 

おじいさんが、子犬をつれて、森を歩いているうち、手袋を片方落としてしまいました。まず、あたたかそうなこの手袋に、ねずみが住みつきます。つぎに、かえるが「いれて」とやってきて、一緒に住むことになります。
それから、うさぎ、きつね、おおかみ、いのしし、くままでがやってきますが、手袋はもう満員ではちきれそう。その時、おじいさんが、手袋を落としたことに気づき、もどってきたらしく、子犬のほえる声がきこえます。動物たちはビックリして、手袋の中から飛び出し、森の中に逃げ去り、おじいさんは何も知らず、手袋を拾って帰っていきます。
物語の内容はごく単純ですが、冬の長い北国の厳しい寒さの中で、動物同士が、敵も味方も忘れて助け合い、あたためあう姿が、いきいきと描かれています。 一匹出てくるごとに、繰り返しの会話が少しずつ加えられて長くなり、手袋が、だんだん住み心地のよい家に改造されていくところも、よく工夫され、それがきちんと表現されているので、絵を土台に、子どもたちはさまざまに空想することができます。
ひとつひとつの動物の服装も、ソビエトの諸民族の民族衣装で、それぞれが階級を表しているそうです。 そう思いながら見ると、動物が人間の服装をしているという不自然さは少しもなく、かえって、ソビエトの農民が、動物の姿をしてでてきているように、それぞれの性格や生活の匂いまで感じられます。 小さな手袋の中に、大きな動物まですっぽりはいり、またもとの手袋に戻る物語の構成にも、子どもなら無理なく入っていけることと思います。 ぜひ一度、読んで見てください('◇')ゞ 《 看護師:藤山 かおり 》

 


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