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“熊本城”

2014年12月01日 スタッフ

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初冬の折、寒さも一段と厳しくなり冬将軍の到来を我が身でひしひしと感じるこの頃ですが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
この時期は師走の多忙につき、寒さに加え疲労も相俟って、一段と風邪も引きやすくなっています。
皆さま体調管理にだけは十分に気を付けて、どうぞご自愛下さい。さて、こじつけになりますが将軍と言えばお城。

さる11月の初旬頃、私は所要で熊本に行く機会があり、当初の予定にはなかったのですが、歴史小説好きの思いからふらっと“熊本城”の見学をしてきました。
“熊本城”は現在では桜の名所として「日本さくら名所100選」に選ばれるほど有名な観光スポットですが、実は元々お城そのものが全国的に有名で、“大阪城”“名古屋城”と並ぶ日本三大名城に数えられるほど九州随一の建築物なのです。

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西暦1500年代後半の戦国時代に肥後北半国19万石の領主となった加藤清正が入城します。
清正は秀吉の死後、関ヶ原の合戦で徳川家康の西軍につき勝利に貢献。
その行賞として肥後一国52万石に加増となり、居城も“隈本城”から“熊本城”へと名称を変え拡張・整備し、現在の私たちが観光でみることのできる“熊本城”の原型ができあがったのです。

各地の戦場を駆け巡った清正が、攻城・守城の知識を活かし築かれたこのお城は緻密に計算されていて、その仕組みは「清正流」と呼ばれ、中でも上に行けば行くほど勾配が厳しくなる石垣造りは「武者返し」とも呼ばれ、お城マニアの間でも人気が高いのです。
そして、その緻密に積み上げられた石垣の上に御殿や大・小の天守、五階櫓などが詰め込んだように建てられており、またその天守からは熊本市内が一望できるほどの絶景を望むことができ、一大名の築いたお城としては日本一と評価されています。

今回、ひさびさに“熊本城”を見学してみて、以前と変わらずに改めて感じたことは、外堀からお城に辿り着くまでの石垣の段差が相変わらずきつく、それだけでもお飾りのお城ではなく実戦的なお城だったんだなぁということと、石垣の上に築かれた高台にあるお城の佇まいは変わらずにとても威厳を保っていて、その貫禄は武士が大きな権威として存在していた時代のままなんだろうなぁということを彷彿させるものでした。
また前回は改築中だった本丸御殿も完成していて、その中も見学することができ、たいへん満足でした。

また、逆に以前とは違うように感じたこともあって、それは外国人の観光客がかなり多くなったように見受けられました。
そしてもう一つ、時の流れを象徴するように違ったことは天守の展望台から撮った写真にも写っているのですが、あの熊本を代表する人気のゆるキャラの存在でした。
よもや天守からの絶景で一番インパクトのある景色が、あのゆるキャラの書かれたビルになるとは…世の中の諸行無常を感じましたね。
天守にいた子どもたちはゆるキャラが見えてみんなとても喜んでいるようでした。

戦国時代に清正により造られた熊本城も、後に豊前小倉城主だった細川忠利が城主となり、以後、細川家の治世下にて幾度の改築を経て明治時代に至り、明治時代には西南戦争の舞台となり一部の建物を残し天守を含む御殿や櫓など主要な建物を焼失しましたが、その後の復旧工事により、熊本の観光名所となった現在の“熊本城”があるのです。
戦乱の世から現代まで、熊本の長い歴史を見続けてきた名城“熊本城”に想いを馳せながら、短い時間ですがお城観光を楽しむことができました。皆様も熊本に行く機会がありましたら是非、“熊本城”を見学してみてはいかがでしょうか?

助産師 寺島法子


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