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私の師匠

2008年05月12日 院長

今日は私の師匠を紹介しましょう。小倉記念病院婦人科の主任部長の山下裕幸先生です。
本年4月より小倉記念病院の副院長先生に昇任されました。本当におめでとうございます。
私はクリニックを開院する前は約8年間小倉記念病院で山下先生のもとで働いておりましたが、山下先生と私との師弟関係の始まりはそれよりもずっと以前、20年も前にさかのぼります。 (写真:山下先生(左)と私です。当院の待合室にて。)

 

私が医学部を卒業した平成元年には現在のような臨床研修制度はなく、卒業するとすぐ大学の医局に入局していました。当時は産婦人科の志望者も今ほど少なくはなく、山口大学産婦人科の同期入局者は7名もいました。入局後に教授から新入局員に各々ひとりずつ指導医を割り当てていただきます。そしてその指導医と昼夜を共にして医師としてのまさに‘あいうえお’から教えていただくわけです。
私の場合その指導医が当時大学で病棟医長をされておられた山下先生でした。今思えばこのことは私にとって医師として最初の大きな幸運だったと思います。
この生意気で迷惑な弟子に本当に色々教えていただきました。その後山下先生は助教授になられた後、平成6年に小倉記念病院の部長として赴任されました。私は研修医が終わった後大学院に進学しましたが、大学院を終了した年に小倉記念病院に呼んでいただきました。

今から数年前、私が自分の開業の相談をきりだしたときも「おまえなら絶対成功する。頑張ってみろ。」と温かく言っていただきました。そうして現在に至っています。
今でも診療上の相談ごとは何でもお願いしていますし、超ご多忙の合間をぬって当院の帝王切開術の応援にもきていただいています。寛大で立派な師匠と生意気で迷惑な弟子の関係は年月がたってもかわりません。
皆さんご存知のように最近は産婦人科をめざす若者は少なくなった一方、第一線で活躍をされてこられたベテランの先生方は残念ながら次々に引退されていかれます。専門的な話になりますが、子宮筋腫に行なう単純子宮全摘術は産婦人科医ならだれでもできますが、進行子宮頸癌に行なう広汎子宮全摘術という難易度の高い手術を完璧にできる産婦人科医は北九州でも今では数えるほどしかいません。山下先生はその貴重なおひとりです。私とは10歳ちがいですのでまだまだバリバリご活躍されると思います。くれぐれもお体に気をつけていただいて、これからも北九州の婦人科医療をリードしていただきたいと思います。

 


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