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小説“関ヶ原”

2012年07月12日 スタッフ

2012071002 毎日蒸し暑いですね。しとしと降る雨に、紫陽花は色を深めて・・・雨の似合う花ですよね。
我が家の猫達も暑いのでしょう、廊下でべたりのたりと寝ています。

さて、最近読んで面白かった歴史小説、司馬遼太郎著「関ヶ原(上・中・下)」を紹介したいと思います。

両軍の兵力の合計は実に10数万人。
日本を東西に分けて大激突した、国内史上最大の規模の決戦となった“関ヶ原の戦い”という点の事象を、その起因から終結まで線で描きながら、己れの生き様とその一族の存亡を掛けてどちらかつくことを余儀なくされた戦国武将たちの人間像を浮彫りにする、いわゆる司馬史観で描かれた壮大な歴史絵巻です。



 

つまりは石田三成率いる西軍と老将・徳川家康率いる東軍の、東西のぶつかり合いに集結されたのには、主君家(豊臣家)を守るため大御所・家康を潰したい三成と、豊臣側に組する武将たちを一掃し、盟主に昇り詰めたい家康の、相対する2人の思惑が合致したとき、全国の各大名たちを巻き込んだ一大決戦へと繋がっていったのです。

そして、この2人は決戦が始まるはるか以前から膨大な時間を掛けて根回しを行い、ほぼ「勝てる!」と思えた戦力の段階で決戦に挑み、客観的にも五分と五分の状況で、始まるまでどう転がるかわからなかったにも関わらず、終わってみれば圧倒的な実力差で徳川家康側の勝利。
日本中を巻き込んだ天下分け目の大決戦がたった一日で戦闘は終結してしまいます。

何が徳川家康を勝者とし、何が石田三成を敗者としたのか?
諸将のなかで誰が滅亡し、誰が生き延びたのか?
まさに力や運だけではない、人間独特の弱肉強食を描いたこの物語。
戦は無くとも常に自分を律することを求められて生きる現代の私たちにも、いろんな生き抜くためのヒントがこの3冊には詰まってました。
いつの世も、小から大に至るまで様々な選択と戦いの中で、大局を観ながら、個人の性格描写、感情の駆け引き、もうわくわくしてしまいます。
いやぁ、小説はおもしろい・・・                 


                        助産師 寺島法子


 

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